有馬記念はまず、東京・良馬場・2400mの実績がある程度ある馬が買いやすいレースです。
直近5年を見ても、特にオークス・日本ダービーの実績馬が安定して好走しています。
もうひとつ重要なのが、有馬記念と天候(降雨)の関係です。
開催日の当該週に雨が降ったかどうかで、馬場状態は大きく変わります。
馬場が軽くなるのか、タフになるのかで、好走する馬のタイプもはっきり分かれます。
■ 2024年(昨年)
当該週に一瞬だけ雨が降った程度で、全体としては非常に雨の少ない2週間でした。
時計の出やすい馬場となり、
勝ったレガレイラ(ダービー5着)、2着シャフリヤール、3着ダノンデサイル(ダービー馬)と、
東京2400mの実績馬がそのまま結果を出した年です。
■ 2023年
当該週に雨はなく、こちらもかなり雨の少ない2週間でした。
時計の出やすい馬場で、
勝ったドウデュースはダービー馬。
2着スターズオンアース(オークス馬)、3着タイトルホルダーも東京実績があり、
クラシック実績が素直に反映された年です。
■ 2022年
2週間の雨量自体は少なめでしたが、当該週には複数回の降雨がありました。
その影響で馬場はややタフになり、
逃げ馬不利・差し馬有利の展開が発生。
勝ったイクイノックス(ダービー2着)は例外ですが、
2着ボルドグフーシュ、3着ジェラルディーナはいずれも東京実績はありません。
2着は菊花賞ローテ、3着は大雨のエリザベス女王杯ローテ。
タフな馬場をこなせるかどうかが結果を分けた年でした。
■ 2021年
この年も開催週に雨が降っています。
馬場はやや時計がかかり、
2022年と同様に差し馬有利の流れ。
勝ったエフフォーリアはダービー馬。
2着ディープボンド、3着クロノジェネシスはいずれも、
速い馬場よりタフな馬場を得意とするタイプです。
■ 2020年
雨は全く降っていません。
ただし、前半1000mが1分0秒2というスローペースになり、
結果的には時計のかかる決着となりました。
上位に来たのはクロノジェネシス、フィエールマン、サラキア。
クロノジェネシスとフィエールマンは東京2400mの好走馬で、
サラキアも阪神2200m(エリザベス女王杯)で好走しています。
阪神・良馬場・2200mで走れる馬は、有馬記念ともリンクしやすいといえます。
■ 今年、買いやすい馬の条件
- 開催週に雨が降っても、降らなくても対応できる
- 東京・良馬場・2400mの実績がある(特にダービー・オークス)
- 阪神・良馬場・2200mでの好走歴がある
■ 該当馬
- サンライズアース(ダービー4着)
- ダノンデサイル(ダービー1着)
- シンエンペラー(ダービー3着)
- レガレイラ(ダービー5着)
次点はミュージアムマイル(ダービー6着)まで。
この中では、状態が戻っていればシンエンペラーが穴候補になります。
タスティエーラもダービー馬ですが、当時は時計の速い決着ではなく、今回の条件とはややズレます。
ジャスティンパレスも実績は十分ですが、有馬記念を連続で好走できていない点から見送りたいです。
■ 開催週に雨が降った場合
馬場が重くなった場合、血統的に押さえたいのは以下の馬です。
- アドマイヤテラ
- メイショウタバル
- エキサイトバイオ(除外対象)
ただしメイショウタバルは、ミステリーウェイより内枠に入らないと逃げ切るのは厳しいかもしれません。
アドマイヤテラはジャパンカップでの空馬の影響と、秋3戦目のローテーションが気になります。
■ 印
※雨印は、当該週に雨が一定量降ったら買い足すということで。
そしてダイユウサク狙いで大穴エルトンバローズ。
ディープインパクト×ブライアンズタイム×Loup Sauvageという血統構成から、
距離が持つ可能性は十分にあります。(2000m以上を1回も使ってないし買いにくいのは買いにくい)