フリーコラム 2021 凱旋門賞 血統分析

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血統傾向

今年も重馬場(Collantなので不良に近い重馬場)での開催が予想されるため、参考になるのは2019(重)、2020(不)のデータ。
遡れば2013年も重なので参考にはできるか。
※2016、2017の開催はロンシャンではなくシャンティイ開催なのでそもそも参考外。

ポイント

道悪ならドイツ血統
・母父Galileoなら父系はスピードタイプ、スピードに伸びがないと苦しい
ネヴァーベンド持ちはアツい
・日本の道悪と海外の道悪は血統適性が違う
・フランス調教馬は少しでも適正があれば買い
・日本の馬は判断しにくい
3歳馬、4歳馬中心でいい。5歳以上は評価を下げる。

展開予想(GC)

過去の傾向

2020 不良馬場

1着 ソットサス[牡4] フランス
Siyouni(スピードタイプのヌレイエフ) 母父Galileo。2019年の凱旋門賞でも好走しており道悪適性が高い。

2着 インスウープ[牡3] フランス 昨年の私の本命馬。
父Adlerflug(サドラー系)に母父タイガーヒル。ドイツ血統で道悪適正あり。
Adlerflugは凱旋門賞で構想傾向のあるShirley Heights(ネヴァーベンド)を父母父に持つ。
※良馬場でも買い要素あり。

3着 ペルシアンキング[牡4] フランス
父KingmanもAdlerflug同様にネヴァーベンド持ち(Bahamian、ミルリーフ、母Zendaの母母父系)

2019 重馬場

1着 ヴァルトガイスト フランス
父Galileoだが母父Monsunでドイツ血統。母母父にMark of Esteem(ネヴァーベンド)

2着 エネイブル イギリス
父Nathaniel(Galileo系)だが母父サドラーズウェルズでサドラーの3×3クロス。
母母父がShirley Heights(ネヴァーベンド)。重厚なクロスが道悪適正あったか。

3着 ソットサス フランス
2020の項で記載したので省略。

※2013 重馬場 一応書く

1着 トレヴ[牝3] フランス
父Motivator(サドラー)で凱旋門賞馬モンジューの下。
母母父がRivermanなのでこれもネヴァーべンド系。
※2着3着は省略

2021出走馬 血統評価

※ゲート番号ではなく馬番号表記なので注意

[1] トルカータタッソ ドイツ

父Adlerflugに母父ハンプトン系。Adlerflugで買い。ドイツ調教馬の道悪適性も買い要素になる。
ドイツ調教馬の出走は2017年以来4年ぶり。(2017年はシャンティイ、重馬場)
バーデン大賞1着からのローテドイツ馬は2011年凱旋門賞勝利馬デインドリームがいる。人気薄だが1発はある。

[2] ディープボンド 日本

父キズナ、母父キングヘイロー。日本の道悪は得意だが海外の道悪がどうか。
前哨戦を逃げて勝っているしスタミナある血統だが判断が非常に難しい。
買い目が増えていいなら応援の意味で抑えるが。基本は消したい。

[3] ブルーム アイルランド

父Australia AustraliaでGalileo系、母父ノーザンダンサー系。
武豊騎手には頑張って欲しいが道悪は難しそう。消し。

[4] タルナワ アイルランド

父Shamardal、母父Cape Cross。Cape Cross産駒は2015年に凱旋門賞勝利馬を出しているが良馬場。
Shamardalの母母母父がRivermanなので薄いがネヴァーベンド持ち。5歳という点を考慮しても△まで。

[5] ラブ アイルランド ※出走取消

父Galileo、母父Pivotal。判断難しいが昨年道悪を理由に出走取り消したので消し。

[6] ラービアー フランス

父See the stars(ダンチヒ)に母父はキングマンボ系。
ネヴァーベンドを持ってはいないがミスプロの3×4クロス。
昨年の不良馬場で5着だったことを考えると今年は伸びしろ含め買い要素あり。

[7] クロノジェネシス 日本

父バゴ(レッドゴッド系)に母父クロフネ。
ぶっつけローテは流石に難しいという印象。応援したいが消したい。

[8] モジョスター イギリス

See the stars(ダンチヒ)に母父は米国型のミスプロ。母母父にリバーマン(ネヴァーベンド)を持ち、抑え必至。

[9] ベイビーライダー フランス

父Gleneagles(Galileo系)、母父はスピードタイプのダンチヒ系。
母の父母母父にミルリーフ(ネヴァーベンド)を持ち、買い要素はあるが父Galileo系が気になる。

[10] アダイヤー イギリス

父Frankel(Galileo系)、母父Dubawi(ミスプロ系)。母父Dubawiの母父父がShirley Heights(ネヴァーベンド)。買い。

[11] ハリケーンレーン イギリ

父Frankel(Galileo系)、母父Shirocco(Monsun系)、母父ドイツ血統なので買い。

[12] シリウェイ フランス

父Galileo系のGaliway。母父グレイソヴリン系。
フランス調教馬でパワーもありそうでBlushing Awayの3×4クロス。ボールドルーラーの色が濃いのが面白そう。
問題は距離適性で前走こそ2100mを走っているが、その前4戦がすべてマイルという点が難しい。

[13] アレンカー イギリス

父Adlerflugに母父ボールドルーラー系。Adlerflugってだけで買い。
母Wild Blossomの父Areionはドイツ系。ドイツ系なので道悪適性も高そう。このオッズなら積極的に買う。

[14] バブルギフト フランス

父Nathaniel、母父が米国型のダンチヒ。フランス調教馬だがGalileo系でネヴァーベンドを持たない。
基本的に買い要素は薄いが、フランス調教馬なので買い目増えてもいいなら抑えまで。

[15] スノーフォール アイルランド

父ディープインパクト、母父Galileo系。
母父Galileoならディープのキレで勝負になっても驚かない。買ってみたい。